せどりブログshopuuです。
前回の記事ではモノレートの考え方について解説しました。今回はモノレートのグラフの見方を解説していきたいと思います。
もくじ
モノレートのグラフは、こう読み解け!
「最安値」「出品者数」「ランキング」
これらを具体的にどう読み解けばよいのか、グラフごとに紹介します。
①「最安値」グラフ
まずは、1つ目のグラフ「最安値」についてです。
Amazonで販売されている商品のなかで、最も安い価格のことです。
今の最安値はもちろん、過去にさかのぼって調べることが出来るようになっています。
- 推移している最安価格
- 仕入れるべきか検討している商品の仕入れ値
を比べて、仕入れるべきかどうかを判断することになります。
グラフの線は、全部で4種類あります。
- オレンジ色:中古
- 緑色:新品
- 青色:コレクター品
- 茶色:参考価格
ここで見るべき線は2種類、「新品」「中古」です。
参考価格は、いわゆる「定価」のことなので、変動することはないので横棒線のみ。
コレクター品は、今回のポケンモンにはありませんでしたが、そもそもせどりをする上で、使う機会はありませんので無視していただいて大丈夫です。
自分が今、仕入れようとしている商品が新品なのか、中古品なのかに合わせてグラフを見分けるようにしましょう。
仕入れるかどうか判断する具体的例を紹介
今回は、「新品」として出品することを前提に確認していきましょう。(記事を書いた日が異なり上記の画像と値段が変わってしまっています)
グラフにマウスカーソルを合わせるとその日の価格を調べることができます。
今回例にあげた「ポケットモンスター ソード」の場合をみてみると
直近3カ月の間で、最高5,600円~最低4,400円の間で値段が推移していることが分かります。
↓
2,000円~3,000円の利益が出そうだから仕入れるべき商品だ
というふうに判断することが出来ます。
逆に、仕入れ値が6,000円だった場合は、仕入れるべきではありません。
対象期間内で最も高い5,600円で仮に売れたとしても400円の赤字になり、仕入れるだけ損となります。
表示期間は、好きに選べる
モノレートのグラフの初期設定は「3ヶ月」になっていますが、他にも6ヶ月や12ヶ月など、自分で選択して調べることが可能です。
ここで1つ注目してほしいポイントがあります。
設定期間を12ヶ月にして、過去1年にわたって調べてみたときに、
価格が大きく変動していない場合、その商品は安定的に扱うことが出来ると言えます。
逆にグラフが右肩下がりにドンドン下降(徐々に安くなっている)している場合は、注意が必要です。
今後さらに値崩れが続いてしまう可能性があるため、今現在は利益が期待できたとしても今後売れても赤字になってしまうリスクがあります。
長期スパンで販売することを前提にする場合は、仕入れることをおすすめしません。
「最安値」グラフから分かる、GOサインが出せる条件
- 差額が出る商品か?
- 価格推移が安定しているか?
最安値グラフで分かるのは、あくまでも“価格”のみ
最安値のグラフから分かるのは、あくまでも価格ですので実際にその価格で売れているのかどうか?までは分かりません。
いくら仕入れるべき価格だったとしても、売れなければただの在庫です。
商品が本当に売れるのか?は次の「ランキング」のグラフで確認していきましょう。
②「ランキング」グラフ
「ランキング」グラフから分かることは、ずばり「商品売れ行き」です。
商品が本当に売れているのか?が一目で判別できるグラフになっています。
目印は“ギザギザ”
ランキングのグラフを見てみると
線がギザギザに、線が上がったり、下がったりを繰り返していることがあります。
このグラフを見るコツは
「線が下に落ちている回数」=「Amazonで商品が売れた回数」
ということです。
なので、下に落ちる回数が多ければ多いほど、売れていることを表しています。
例えば、1ヶ月の期間で、線が10回以上落ちていたとすると、
「1ヶ月に10個売れる商品だから、10個仕入れても1ヶ月以内にちゃんと売れるだろう!」
と考えることができ、仕入れても良いと判断することが出来るのです。
ちなみに、今回選んでいる「ポケットモンスター ソード」のグラフをもう一度見てみましょう。
ランキングの順位自体は、少しずつ下がっていっていますがギザギザの数は、数えきれないほどギザギザしています。
かなり売れている商品だと判断することが出来そうです。
グラフの線が一直線のときもある
一方で、ギザギザが多く、線が繰り返し落ちている場合もあれば一切線が下がっていない商品もあります。
要するに、全く売れていないということです。そのような商品を見かけた場合は、基本的に仕入れるべきではない商品となります。
検索期間をかえると違う結果になることも
しかし、1つ追加で確認すべきこととして、今検索をかけている期間が例えば「3ヶ月」で全く売れていないのであれば例えば、期間を「12ヶ月」にして、もう一度調べてみましょう。
もし、12ヶ月で見たときに、1~2回売れているのであれば、
利益率が高くて1年程度在庫として抱えていても、キャッシュフロー上の問題がない場合のみ、仕入れるという方法もあります。
ただ、この方法はせどり初心者というよりは、経験者向けの判断になるので参考程度に頭に入れておいてください。
商品の回転率に合わせて、仕入れの有無・個数を調整する
売れた回数だけグラフの線が下降しますので、そこを見て仕入れるべき商品なのか判断することはもちろんですが、ここから「仕入れる個数」を判断することも可能です。
利益率の高い商品を見つけた場合、1つしか買ってはいけないルールなんてありませんので、魅力的な商品を見つけた場合は、複数仕入れるべきです。
ギザギザの回数が数えきれないほど多く、回転率の良い商品は数十個以上の単位で仕入れるのもありです。
ただ、ひと月に5~6個程度の回転率の商品の場合は、あまり多くの在庫を抱えてしまうと、そのまま売れずに在庫を抱え続けるリスクがあるので、バランスよく仕入れることも重要です。
ちなみに一度も売れたことのない商品は、グラフがあるべきはずの枠のなかに何の線もありません。
このパターンのグラフを見たときは、即仕入れ対象外商品と判断しましょう。
「ランキング」グラフから分かる、GOサインが出せる条件
- その商品の売れ行きに問題はないか?(たくさんギザギザしているか?)
③「出品者」グラフ
3つ目のグラフは、「出品者」グラフです。
ここまでの2つグラフで検討を重ね
- 値段は差額がきちんと出る範囲で、価格推移も安定している
- ランキングからも、商品の売れ行きが好調なのも確認できた
厳しい条件をクリアしたこの商品は、せどりで仕入れるべき商品かというと、まだ少し判断が早いのです。
最後に確認してほしいのが、出品者の数、いわゆる「ライバルの数」です。
ここでいう「ライバル」とは、
他にせどりをしている人のことではなく
「今、自分が仕入れようとしている商品と同じものを、すでにAmazonで販売している人」
のことです。
ライバルが多ければ多いほど、販売チャンスが少なくなってしまう
これは、せどりに限った話ではありませんが
ライバルの数が多ければ多いほど、自分の商品が売れる確率は少なくなってしまいます。
例えば
グラフを分析した結果、利益率の高く、月に20個以上売れるCDを見つけたとしましょう。
そこであなたが
「よし、20個買っても、来月に全部売れてしまう!」
と考え、20個仕入れたとします。
しかし、同時刻、あなたと全く同じ考えのもと
そのCDを仕入れているライバルが19人いたら、どうでしょうか?
とても単純な計算ですが、仮に1日に1個、そのCDが売れ続けたとしても、あなたのショップが販売しているCDはよくて1個、運が悪ければ1つも売れないというケースも考えられます。
すると、「1ヶ月で全て売り切れてしまう」と計算して、まとめて仕入れた残り19枚のCDは、「在庫」として、あなたの手元に来月も残り続けます
キャッシュフローの大きな影響が
在庫が残るということは、仮に今後毎月1個ずつ2年近くかけて売れたとしても、現金化するまでのかなりの時間を要すことになります。
このCDのことだけで、数千円の話であればまだ良いですが
このような商品が2個3個と重なれば重なるほど、売り上げの現金化が遅れ、キャッシュフローはめちゃくちゃとなり、持ちだしだけが増え続けるという、最悪の事態になってしまいます。
そうならないために、「出品者」グラフをみる必要があるのです。
ライバルの数から、商品の売れ行きを予測する
出品者グラフから分かることは
- 新品の出品者数
- 中古品の出品者数
- それぞれの出品者数の増減
です。
考え方は、とても簡単です。
例えば、1ヶ月に、30個の新品が売れるゲームがあったとしましょう。
A.出品者が「5人」しかいない場合
単純に計算すると、一人あたり1ヶ月に6個売れる計算になります。
商品を買いたいと思っている人数に対して、出品者の数が少ないという、せどりをする上では、理想的な状況と言えるでしょう。
B.出品者が「100人」いた場合
逆に、同じ商品を販売している出品者が100人いたらどうでしょうか。
30の需要に対して、供給が100。
明らかな供給過多となり、自分の商品が売れる確率は圧倒的に低くなります。
そして、こうなると先ほど説明したように、値下げ競争が起こり、値崩れが始まります。
こうなれば、いくら利益率が良い、ランキング実績があるとはいえ、仕入れる対象としては、厳しいと言わざるを得ません。
このように、商品の売れ行きとライバルの数を分析することで
「一定の期間内で、100%に近い確率で売れる商品」の仕入れの実現が可能なのです。
「急なライバル増加」は、予測できる
当然のことですが、せどりをする上で、
あなたにとって魅力的な商品は、ライバルにとっても魅力的な商品です。
常に多くのせどらー達が、「良い商品」を探してリサーチを繰り返しています。
すると、ライバルが急に一気に増えて、商品の値崩れが起きてしまうというケースも出てきます。
「ライバルが急に増えるかもしれないなんて、もうお手上げだ」
諦めるのはまだ早いです。
実は、ライバルが増える予兆は事前に察知することが出来るのです。
④ライバル増加の予兆は「モノレートユーザーグラフ」から読み取れ
ライバルの増加は、「ランキング」グラフの下にある
「モノレートユーザーグラフ」を見れば、ある程度予測することが出来るのです。
このグラフは、その商品を何人の人がモノレートを使って調べているか?
が分かるグラフになっています。
もし、ライバルがあなたと同じ商品を仕入れて、出品しようと考えている場合、必ずモノレートを使って検索します。
このグラフの数が多ければ多いほど、その商品をチェックしているライバルが多い証。
それほどまでに、この「モノレート」というサービスは、私達にとって欠かすことのできないサービスなのです。
もし、ライバルが増えそうかもしれないと不安に感じたときは、このモノレートユーザーグラフを使ってみて下さい。
逆に、このグラフが増えていなければ、ライバルが増えることもないと言えるでしょう。
「ランキング」グラフから分かる、GOサインが出せる条件
- 商品の売れ行きとライバルの数のバランスは大丈夫か?
【プラスアルファ】モノレートでもっと深く考察するために
これで、モノレートの代表的なグラフ
- 最安値
- ランキング
- 出品者
の読み解き方について、説明してきました。
そして、この3つのグラフに加えて、モノレートユーザーグラフをマスターするだけでも、せどり初心者として、十分にせどりという業界で戦っていくことが出来ます。
最後に、もう一つ、プラスアルファで知っておけば、より深い考察が出来るようになるポイントについて紹介します。
何が売れた?その商品は新品?中古?それとも…
さきほど、ランキンググラフで、「下に落ちる線は、商品が売れた証」だと説明しました。
しかし、このままだと、「売れた回数」が分かるだけで
「新品と中古品それぞれが売れた回数」までは分かりません。
いくら新品がハイペースで売れていても、全く売れていない中古品を仕入れてしまっては、グラフを分析した意味がありません。
そうならないために、今度はもう一つの表を見て、分析していきましょう。
最後の武器「期間毎の最安値一覧」の使い方
モノレートを、ずっと下の方までスクロールさせていくと「期間毎の最安値一覧」という表が出てきます。
最後に、この表を使った分析の仕方を説明します。
この表を見ると、その商品の
- 日ごとのランキング
- コンディションごとの出品者数
- コンディションごとの最安値
が一目で分かるようになっています。
ケーススタディから学ぼう
「期間毎の最安値一覧」を分析するにあたって、それぞれの数字の増減からその商品の状況を推測することが出来るようになります。
最後に、いくつかの事例をあげておきます。
もし、分析に困ったら、下記の条件に照らし合わせてみてください。
モノレートを使いこなせ!ケース①
ランキング | 新品出品者数 | 中古出品者数 | |
4/2 22時 | 78 | 36 | 51 |
4/1 22時 | 120 | 39 | 55 |
- ランキングが、上昇している
- 新品出品者数が、減っている
- 中古出品者数が、減っている
→「新品・中古品、両方とも売れた」と判断
モノレートを使いこなせ!ケース②
ランキング | 新品出品者数 | 中古出品者数 | |
4/2 22時 | 52 | 101 | 26 |
4/1 22時 | 60 | 101 | 30 |
- ランキングが、上昇している
- 新品出品者数は、変わっていない
- 中古出品者数が、減っている
→「中古品が売れた」と判断できる
モノレートを使いこなせ!ケース③
ランキング | 新品出品者数 | 中古出品者数 | |
4/2 22時 | 236 | 12 | 5 |
4/1 22時 | 256 | 14 | 5 |
- ランキングが、上昇している
- 新品出品者数が、減っている
- 中古出品者数は、変わっていない
→「新品が売れた」と判断できる
モノレートを使いこなせ!ケース④
ランキング | 新品出品者数 | 中古出品者数 | |
4/2 22時 | 101 | 21 | 25 |
4/1 22時 | 101 | 22 | 26 |
- ランキングは、変わっていない
- 新品出品者数が、減っている
- 中古出品者数も、減っている
→「商品は売れていないが、出品を辞めた人がいる」と判断できる
モノレートを使いこなせ!ケース⑤
ランキング | 新品出品者数 | 中古出品者数 | |
4/2 22時 | 815 | 57 | 63 |
4/1 22時 | 888 | 57 | 63 |
- ランキングが、上昇している
- 新品出品者数が、変わっていない
- 中古出品者数も、変わっていない
→「商品を複数扱う人の在庫が売れた」と判断できる
このような感じで
- 売れている商品は、新品なのか?中古なのか?
- そもそも本当に売れているのか?
を把握するためには、この「期間毎の最安値一覧」をみることをおすすめします。
ここまでモノレートの使い方、読み解き方が理解できれば、後は実践あるのみです。
たくさんの仕入れ候補となる商品をみつけ、モノレートで検索し、儲かる商品を探して仕入れるだけです。
せどり初心者の方も今すぐ、結果を出すことも可能ですよ。
最後に
モノレートの使い方をたくさん紹介してきました。
電脳せどりの場合は、パソコンで作業するため、そのままモノレートのサイトと併用しながら仕入れが出来ますが、店舗せどりの場合、いちいちパソコンを持って行き、毎回入力して検索するわけにはいきません。
モノレートは、残念ながらスマアプリがありません。
が、スマホ版があるので、普通にスマホでもモノレートを使うことは可能です。
パソコン版とスマホ版は、自動的に切り替わりますが、スマホでもパソコン版の画面を見たいときは、表示を切り替えることが出来ます。
スマホで使う場合は、ホーム画面に追加しておくことをおすすめします。
店舗せどりでは「モノレート内臓のアプリ」を活用
店舗せどりで、実際の店へ行った時、商品を見つける度にモノレートを起動させて、ASINやJANコードを入力するのは、手間がかかります。
そこで、おすすめなのが、モノレートが内蔵されたアプリを使うことです。
アプリを使うことが出来れば、いちいちコードを入力させる手間が省けて便利です。
- せどりすと(iPhone専用)
- せどろいど(アンドロイド専用)
- Amacode
それぞれJANコードをカメラで読み込めば、モノレートと連動しているため、かなり時間を短縮して検索できます。
有料版「せどりすとプレミアム」もおすすめ
先程紹介した3つのアプリは、全て無料で利用することが可能です。
せどり初心者の方は、無料アプリでも十分に使うことはできるのですが、最後に1つだけ、有料アプリ「せどりすとプレミアム」を紹介します。
「せどりすと」の有料版アプリで、あらゆる性能が追加されています。
- 粗利計算機能付き
- バーコード読み取り感度・処理速度大幅UP
- アイテム内ブラウザ機能搭載
- インストアコード対応
上記以外にも、たくさんの機能が追加されており
「いかに効率よく仕入れ、出品までできるか」を極限まで追求したツールになっています。
会員契約料は、月額5,000円(税別)です。※初月のみ、初期費用でプラス5,000円(税別)
せどりで効率よく稼いでいくための必要経費として、月5,000円払う価値は十分にあると思います。
せどりの売上が軌道に乗ってくれば、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は、「せどり初心者でも簡単にせどりで儲かる商品の見つけ方」というテーマで、主にモノレートを使って、儲かる商品の見つけ方を解説しました。
今回解説した方法や手順を完全にマスターすることができれば、もうあなたはせどり初心者なんかではありません。
せどりをする、全ての人がモノレートを使っています。
月に何十万、何百万を売り上げる人も、間違いなくモノレートを使っています。
それだけ、せどりに携わる人にとって、モノレートを使いこなすということはとても重要です。
ここさえクリアできれば、後は知識を増やし、経験を積めばドンドン売上も伸びていくでしょう。
この記事を繰り返し読み返して儲かる商品の目利き力をつけてほしいと思います。
ではでは。